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まぶたの脂肪吸引

まぶたの脂肪吸引(脂肪取り)について

埋没法を希望される患者様は非常に多く、美容外科を標榜するクリニックで埋没法を行っていないクリニックはほぼ皆無かもしれません。
そのためか、インターネット等でも間違った情報がさも真実かのように書かれていることもあります。
今回はその中で患者様からも比較的お問い合わせが多いまぶたの脂肪吸引(脂肪取り)について書かせて頂きます。

二重のカウンセリングの際に、患者様から『私はまぶたが腫れぼったいので脂肪を取るとすっきりしますか?』とのご質問を頂く事があります。
この場合、患者様の思われている腫れぼったさとは、二重になる際にかぶってくる部分の厚みを示している事がほとんどなのですが、これは率直に申し上げると、多くの美容外科で行われているまぶたの脂肪取りでは改善できないと思います。
むしろ、二重を取れやすくさせる可能性すらあります。

まぶたの脂肪取りをすると埋没法が取れやすくなる理由

① 患者様が思っている腫れぼったさは眼窩脂肪(「がんかしぼう」と言ってまぶたの脂肪取りで除去する脂肪)が原因であることは少なく、ROOFとよばれる皮下脂肪や皮膚自体の厚みが原因であることがほとんどです。
そのため埋没法と同時に行われる脂肪取りでは患者様が思う腫れぼったさは無くならないのです。
② 眼窩脂肪は目を開いた時には眉毛の下に触れる骨の奥に位置しています。つまり、眼窩脂肪を取ってしまうとこの部分のボリュームがなくなってしまう事となり、結果として窪み目(sunken eyes)になる可能性があります。目の上が窪んでしまうと本来二重になるときに覆い被さってくるはずの皮膚が窪みに引っ張られてしまうため、二重の食い込みが浅くなったり、二重自体がとれたように見える可能性があります。

このような理由からまぶたの脂肪取りは患者様にとって有益な事はほとんどないと考えていますので、当院ではお勧めすることはございません。しかし、患者様のイメージや誤った情報の氾濫によって希望される方は後を絶ちません。そのため、この記事を通して患者様に微力ながらも情報をお伝えできればと思っております。

多くのクリニックで脂肪取りをお勧めされている理由

何故いまだに多くのクリニックで脂肪取りをお勧めするのか、と思われる患者様も多いかもしれません。その理由は端的に言ってしまうと営業的な理由がほとんどであると思います。
多くの美容外科医は眼窩脂肪を取っても、腫れぼったさの改善には意味がないことを知っていたり、知らなかったとしても手術を繰り返すうちに体感している筈だと思います(新人の美容外科医の先生であれば眼窩脂肪の除去で腫れぼったさが改善すると思い込んでいる先生もいるかもしれませんが…)。

事実、例えば多くのクリニックの症例写真等でもまぶたの脂肪取りを単独でビフォー・アフターで掲載している例はほとんど無いのではないかと思います。
多くの脂肪取りの症例写真では埋没法も同時に行われている症例であるため、二重による変化によって大きく印象が変化したようには感じますが、実際の脂肪取り単独での効果を伺い知る事はできません。
これは、手術を行った医師自身が脂肪取りの効果がいかに乏しい事であるかを認知している何よりもの裏返しだと私には感じられます。

それが分かっているにも拘らず、売り上げの為に、意味が無いばかりか窪み目という不利益にもつながる可能性のある施術を無理にお勧めする事には感心できません。
この記事は患者様への情報提供という側面もありますが、もし、同業の先生の目に触れる機会がございましたら、何かを感じ取って頂ければ幸いです。

そんなことを考えながら診療日記を綴ってみました。

この記事で解説した上眼瞼脱脂(目の上の脂肪取り)の施術について詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
上眼瞼脱脂(目の上の脂肪取り)の施術ページ

より詳しい解説を当院運営サイトでも行っております。以下をご覧ください。
瞼の脂肪は取ってはいけません。何故なら将来的な目のくぼみにも繋がるのです。~あなたの瞼の厚みは本当に脂肪ですか?~『美容整形で失敗しないための秘訣(水の森美容外科運営サイト)』